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結局、使用済み核燃料の問題は、八方ふさがりなんですね。 [地震・原発]

先日の木曜日、文部科学省 情報広場で開催されたサイエンスカフェに行ってきました。

リグミの活動で、中央省庁のホームページの更新情報をチェックしているのですが、
時々、面白そうな催し物の案内もあります。


特に、使用済み核燃料をどうするかというのは、
個人的にも非常に関心を持っていたので、
無料で専門家の話が聞けるとあって、申し込んで行ってきました。

このサイエンスカフェは、30人ほどの参加者が集まって、
お茶を飲みながら、専門家の話を聞き、後で質疑討論するという形式です。
シンポジウムほど堅苦しくなく、カフェ形式は、なかなか良いなぁと思いました。
でも、もったいないから資料とか録画ビデオとか公開すればいいのにねぇ・・・

さて、今回の内容、とても参考になりました。

今回のテーマは、

行き場がない原発からの核のゴミ

『今年の9月11日に、日本学術会議は原発からの高レベル放射性廃棄物問題、いわゆる核のゴミの処分についての報告書を原子力委員会に提出しました。その中で日本学術会議は、原発から出る核のゴミを地下深くに廃棄する「地層処分」は難しいとし、抜本的に見直すように提言しました。現時点で、核のゴミの量は、青森県の六ヶ所村をはじめ、全国の原子力発電所のプールに保管されているもの等を総計すると、およそ2万7千本に達します。現状のままだと、あと6年足らずで保管場所は満杯になると言われています。
 日本学術会議が「高レベル放射性廃棄物の地層処分は難しい」と判断した理由は何だったのか?また、今後どのような対応をすべきだと提言しているのか。この報告書をまとめた「高レベル放射性廃棄物の処分に関する検討委員会」の委員長で、東京工業大学大学院教授の今田高俊さんに話を伺い、この問題がいかに深刻であるかを認識すると共に、今後の原発の在りかたについて考える際に避けて通れないことを理解し合うことができればと思っています。』

というものです。面白そうでしょ(^^)

「使用済み核燃料」をどうするかというのは、
脱原発の話題の中でも、もっとも大きな問題のひとつだと思うのですが、
あまりちゃんとした方法論の話が聞こえてこないので、
ずっと「?」のまんまだったのですが、
今回の話を伺って、だいぶ理解が深まりました。

でも、こっちの問題たいへんだわぁ、っていうのが正直なところです。

結局のところ、数万年にもわたって、安全に地中深く「使用済み核燃料」を埋められるところは、
日本には、存在しない、というか今の科学で、その場所を特定することは、不可能だそうです。

じゃ、どうするかということで、日本学術会議が出した提案は、
とりあえず安全なところに数十年から数百年くらい「仮に」埋めて、
何かありそうだったら、すぐに別の場所に移動できるようにしておく。

まあ、ずっと埋められる場所がないなら、しょうがない結論のようですが・・・
そのためには移動先も確保しなければいけないし・・・
それを何世代も繰り返していく・・・
どれだけ、たいへんなことなんでしょう。
お金もいっぱいかかるんでしょうねぇ。
だいたい数万年って、どれだけ先のことなんでしょう。
想像するだけで、ぞっとします。

核のゴミを処分できない日本で原発なんて、やらなければ良かったのに、
とも思いますが、もうやっちゃってしまっていて、もうあるゴミについては、
しかたがないですよね。
それに、やらなかったら、今の日本の経済的な繁栄があったか?というと、
その辺も詳しくはわかりませんが、あるものはなんとかしなければいけません。

原発を始めた頃は、もっと楽観的に考えていたんだろうなぁとも思いますが、
それをいまさら蒸し返してもはじまりません。

とりあえずあるものは、なんとかしなければならない、って、そこから始めるしかないんですよね。

そして、今回の話の中ででてきた長期的な視点で、今後考えられることは、

今ある「使用済み核燃料」を無毒化するのに、そのままだと数万年かかるところを300年くらいに短くする技術の開発という話もでてきました。
あくまで計算上は可能だそうです。詳しいことは、良くわかりませんが、加速器で中性子をボンとぶつけるんだそうです。
原子炉と違って臨界しないので核分裂炉より安全だし、やっている途中でエネルギーもとることができるそうです。
ただ、今から50年から100年くらい研究して、できるかもしれない今の時点では「夢の技術」だそうです。
が、やらないよりはましかと・・・いう話でした。

もう一方で、出てきたのは、日本以外で、もっと安全な場所に埋めるということです。
今の国際法上は、禁止されているそうですが、使用済み核燃料の問題は、日本だけの問題ではなく、世界中の問題になりつつあって、そうすると
地球的には、日本より安全に埋められる場所はあるので、そういったところに国際的な貯蔵施設を使って埋めるという話。
もう、そうなると日本でどうこうという話ではなく、国連の管轄で、進めていく必要がある、ということです。

こういった方法を、長期的には模索していくという話でした。

この問題は、ホント難しいですよね。
長期的視点の 一方が「夢の技術」、一方が、「外国頼み」・・・
この会でも、何度も出てきた「八方ふさがり」という言葉が、この問題には1番あっている気がします。
それでも、目をつぶれる問題でもありません。
こうした議論が出来る場が、もっと広く広がっていく必要があると感じました。

リグミも頑張るぞ~
 
 

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